「登降園管理システム」、「休日保育管理システム」、「延長/夜間保育管理システム」などの保育管理システムで認証時間の短縮や機器メンテナンスの負荷軽減を目的として「ピットタッチ・プロ」をご採用頂きました。
今回は株式会社アクト様と共に実際にピットタッチ・プロをご利用頂いている区の保育課様へインタビューを行いました。
ピットタッチ導入前はどのように登降園を管理されていましたか?
手書きの帳票で管理を行っていました。登降園簿がクラスごとに一つあり、そこへ登園時間やお迎え予定時間を書き込む方法です。
延長保育の時間管理や料金徴収についてはリライトカードによるプリペイド方式で行っており、料金は事前にお預かりし利用実績に応じて減額する方法で運用をしておりました。
2015年4月からの「子ども・子育て支援新制度」にあたり、保育時間の認定(標準時間・短時間)という概念が新設されました。当区では保育短時間認定の児童に対して、登園時間から8時間以上の利用があった場合に延長料金をお支払い頂くこととしたので、登園降園の時間管理が新たに必要となり、そこで、今回のピットタッチ・プロを導入いたしました。
ピットタッチ・プロを導入してからは、手書きの登降園簿とICカードの両方で園児の登降園管理を行っております。
バーコード読み取り式や各園にタブレットを設置して園児番号とパスワードで個人認証するなど、色々な認証方式がある中でピットタッチ・プロを使用した、ICカードでの認証方式をご採用頂いた理由は?
タブレット等を登園降園時に保護者に操作してもらうことは、急いでいる保護者が多い中、現実的ではありません。現状のリライトカードを利用することも検討しましたが、経年劣化による読み込みエラーが多く出ていたこと、そもそも読み込みに時間がかかることから、こちらも採用となりませんでした。
ICカードであればワンタッチで認証が完了することや、日頃から駅の改札等で保護者にも馴染みのある操作感からICカードを採用することになりました。
保育園での運用について詳しくお聞かせ下さい。
園の玄関にピットタッチ・プロを2台設置して保護者にICカードでタッチのみをして頂いています。管理上、本当はプロの画面を操作して登園ボタン・降園ボタンを選択してからICカードをタッチしてもらう方が良いのですが、間違いが発生する可能性が無いとは言い切れない為、その日の最初のタッチをお子様のお預かり、最後のタッチをお迎えとして管理しています。
保護者がお預かり金の残高照会をしたい場合にのみ画面操作をして頂いています。
ICカードは1園児に対して基本的に2枚までの支給としていますが、必要に応じて追加発行に応じております。
もし、保護者がICカードを忘れてしまった際には、現場では登降園簿での管理も行っていますので、後でその内容に基づいて職員による手入力で対応しています。でも、実際は忘れる方はほとんどいなく、ICカードで管理出来ています。
ピットタッチ導入後のご家族の反応は如何ですか?
これまでとは違い、新たに保護者にICカードの携行が必要となりましたが、特にネガティブなご意見などが無く、問題なくご利用頂いております。
ピットタッチを導入した事によるメリットは?
これまでは残高不足でもカードリーダーから案内することが出来なく、リーダーが接続されている離れた事務所のパソコンで案内していたので、残高不足に気付きにくく、不足分は後日お支払い頂いておりました。 現在は残高不足の場合、ピットタッチ・プロから直接案内をすることが出来るようになったので、残高不足による後払い清算の手間が減り、延長保育料の未払い防止にもなっており、ピットタッチ・プロを採用して良かったと思っております。(保育課様より) ピットタッチ・プロは他のICカードリーダーに比べて低コストで、SDKを使いシステムに合わせて画面設定できる自由度の高さがシステム会社としては嬉しいですね。 さらに、これまで時間がかかっていたメンテナンスの対応も軽減されると期待しています。(アクト様より)
株式会社アクトは1994年(平成6年)11月11日に設立。
官公庁・自治体(NHK・東京都・区/市役所等)や日本を代表する大手企業などに直接ビジネスを展開。富士通パートナーとして、導入計画から運用支援に至るまでITに関するトータルソリューションを提供しています。